わたしの確定申告時期のお仕事の中に、「一緒に確定申告」というものがあります。
ほとんどのお客様はわたしの方で申告書を作成して、完成後の申告書をご確認いただき、承認後、申告を行う、という形式です。
しかし、中には「申告書の作成方法を指導してほしい」というご希望を持つお客様もいらっしゃり、先日一緒に確定申告書を作成し、e-Taxで電子申告までを完了させました。
スマートに完了させたい
大切なこととして意識したことは、「スマートに完了させる」ということです。
人間の集中力には、個人差はあるが、限界があります。
途中、色々なことにつまづいて、長時間を要してしまうと、意識や集中力が散漫になり、本来のシンプルな流れが分りにくくなるし、ミスを誘発するリスクが高まります。
今回のお客様の申告内容は、消費税(原則課税)及び所得税でした。
所得税オンリーのパターンよりも少し難度が上がります。
流れの途中で「負のスパイラル」に陥ってしまうと、時間がスルスルと経過してしまうので、それは避けたい。
「負のスパイラル」とは、処理の途中で何らかのミスに気付き、最初に戻って修正し、改めて進んでいると、修正をしたことによって、また別のミスを誘発し・・という悪循環に陥ることです。
今回のケースですと、
① 消費税申告書 → ②青色決算書 → ③所得税申告書
と進めたいところを、青色決算書の途中でミスに気付き、消費税申告書に再び戻る・・のような。
1回くらいの「戻って修正」なら、まだ許せますが、複数回の「戻って修正」は、気力を疲弊させ、一気に体力が奪われます。
事務所に籠もっての自分ひとりの作業なら、そんな負のスパイラルも時には仕方ないですが、お客様ご一緒の場面では、そんな無粋な姿は見せられない・・!
自分にイライラして、気晴らしに「あーーもーー!」と叫ぶこともできませんし。
確定申告を習得されたいお客様のためにも、スマートさは大事でした。
スマートにいくために、事前に準備したこと
仮申告書を作ってみた
今回のお客様は、年内に定期的に経理の指導を行ってきており、数字について共有していましたので、申告書を仮作成し、予行演習を行いました。
ただ、数字については、当日も最終確認を要する点がいくつかあり、最終固めは当日になることから、あくまでも「仮」でした。
自分の確定申告でも予行演習
わたしの事務所では、代理作成のお客様の確定申告書については税務ソフトを利用していますが、自分の確定申告については、練習を兼ねて、あえてこの仕事の前日に国税庁e-Taxで行いました。
ご用意いただきたい物を事前にメールでお知らせ
確定申告に必要な資料や、会計上で確認したい資料などご用意いただきたものについて、事前にメールでお知らせしました。
当日にバタバタ探すことになると、それだけでかなりの時間ロスになります。
なおメールについては、早すぎず、遅すぎずを意識し、お客様ごとに適切な時期を計算し、お送りしています。
資料をきちんと揃えていただくことは、それだけ大事なことです。
製造過程をお見せすることで価値を分っていただける
今回は、1度消費税の申告書を修正し、その他もろもろありましたが、なんとかキレイに青色決算書、申告書を仕上げ、電子申告まで完了することが出来ました。
「これは自分ひとりでは、無理ですし、無料会場のような場所で短時間で出来るものではないですね。」
「先生がいてくれて良かったです。」
とお客様におっしゃっていただきました。
商品(申告書)の製造過程をお見せする仕事なので、緊張はしますが、その分、価値を分って頂けるのが嬉しいですね。
☆★☆ 編集後記 ☆★☆
お客様お手製の苺大福をいただきました。
こんなの作れるなんてすごい!
優しいお味で美味しかったです。
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